国家の行方

- 増田正人 著
- 発行年:2013/02/26
- ISBN:978-4-8051-1008-9
- Cコード:C3033
- ページ数:196
- 判型:A5
- 定価(税込): 3,740円
不確実性に覆われ、閉塞する世界。国家が不安定化する中で経済を再び起動するため、個人と企業に出来ることとは何かを提示する。
- 書籍紹介
【目次】
第1章 民主主義・市場メカニズム国家の行方
1 ケインズの予言
♦ 「孫の世代の経済的可能性」
♦ 主要国家の債務格付け
2 「小さな政府」と「大きな政府」
♦ 「小さな政府」と不平等社会
♦ 対立軸を示す☓印
3 共振する全球経済
♦ 全球経済と主要国家
♦ 全球経済の連動性
4 市場メカニズムと金融危機
♦ 危機の頻発
♦ テール・リンクと事前のリスク管理
♦ 事前のリスク制御システム
5 雇用と経済
♦ 「ケインズ政策」と失業率
♦ 為替政策の意味
♦ 雇用とエネルギー・環境政策
6 「ケインズ政策」の帰結
♦ 「ケインズ政策」の効力
♦ 本来機能のための歳入
♦ 国家機能の弱体化
7 長寿社会の経済的帰結
♦ 高齢化と経済成長率
♦ 高齢化と医療支出
♦ 医療・社会保障システムの構造
8 翻弄される全球経済システム
♦ 全球経済システムにおける相似形
♦ 原油価格の謎
♦ 化石燃料価格の荒波
♦ 情報通信技術と全球巨大市場
♦ 化石燃料の海に浮かぶ船
第2章 独裁主義・開発メカニズム国家の行方
1 北京コンセンサス
♦ 中国高度経済成長の起点
♦ 鄧小平の基本路線
♦ 国家主導の開発メカニズム
2 中国の開発メカニズム
♦ 中国経済の原動力
♦ 地方政府の不動産開発
♦ 潜在インフレ圧力と資産バブル
♦ 実質国家債務残高の現状
♦ 実質国家債務残高の行方
3 構造的に搾取される中国民衆
♦ 労働分配率の低下
♦ 過剰蓄財を強いられた民衆
4 中国共産党の命運を決定づける全要素生産性
♦ 資本増加率
♦ 「労働力資源」の減少
♦ 全要素生産性の動向
5 経済成長率を凌駕する中国の経済損失率
♦ 外部不経済考慮後の純経済成長率
♦ 環境パフォーマンス指数
♦ ウェッブ上の民衆の圧力
♦ 独裁主義的な解決方法
♦ 中国に対する世界的な圧力
♦ 新たな構造改革メカニズムの創設
♦ 中国共産党政権が直面する試練
第3章 危機を頻発する全球システム
1 ソブリン債務危機と地方「国家」
♦ EUソブリン債務危機
♦ クレジット・デフォルト・スワップ
♦ 全球市場と民主主義システムの緊張
2 全球市場を覆うモラルの危機
♦ 全球市場が依拠する不確かな認知
♦ リーマン・ショックの根源的原因
♦ 市場参加者の行動パターン
♦ システミック・リスクと全球政府機能
♦ 米国とEUの金融改革の行方
♦ シャドー・バンキングの拡大
3 現代民主主義と日本の危機
♦ 経済システムと政治システムの関係
♦ 政治硬直化と経済衰退の長期トレンド
♦ 好都合の先行例
4 現代の民主主義哲学の限界
♦ 「米国の最も偉大な政治哲学者」
♦ ロールズの原則
♦ 現代の民主主義・市場メカニズム国家の課題
5 全球危機に関する現代の課題
♦ 多国家間アプローチの破綻
♦ 強靭なリスク・マネージメントの必要性
♦ 全球経済を覆う不確実性
♦ 解決が待たれる現代の課題
第4章 国家システムおよび全球経済システムの再組織化
1 共同体のパフォーマンス
♦ 契約にもとづく最小の共同体
♦ 破綻国家と失敗国家
2 パフォーマンスの星座
♦ パフォーマンスの時系列的変化
♦ スウェーデンの秘密
♦ 共同体の理論
3 国家システムの再組織化
♦ 国家機能の延命措置
♦ 国家システムの解体
♦ 国家システム再組織化の含意
4 世代を超える経済公正性
♦ 持続可能な経済発展と創造的破壊
♦ 経済的資源の組織化
♦ 時間軸の想定
♦ 価値判断と持続可能?o
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