第一篇「身辺瑣談」
西園寺公のこと/印象に残る人々/国家と人物/エドワード・グレーの風格
第二篇「渡米二月記」
ワシントン印象記/ニユーヨーク感想/在米邦人と語る/米国より帰りて
第三篇「欧洲大戦平和会議の紀行」
媾和会議所感/媾和条約調印式を見る/ラインの旅
第四篇「貴族院論」
我国貴族院の採るべき態度/英国両院争闘史の一コマ
第五篇「国際平和の新基調」
英米本位の平和主義を排す/世界の現状を改造せよ/国際平和の根本問題
【著者プロフィール】
近衛 文麿(このえ ふみまろ)
五摂家筆頭・近衛家の当主として貴族院議員を務め、戦前期3度にわたり内閣を組織。
戦後、A級戦犯容疑を受けて自決する近衛は、青年期に訪れたパリで講和会議の調印に立ち会い、そこに潜む欧米列強優位の世界秩序作りに強い違和感を感じ取る。
戦後70年を迎え、政治・外交が流動化する今、大正から昭和にかけての日本を、おそらくそのマイナス面を含めて代表していた近衛の議論から、当時の日本人が世界に向けて自己をどのように説明しようとしたかを知り、その問題点をよく認識し、今後の糧とすべきではないだろうか。
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