序説 リーダーシップ論の現在 戸部良一
第Ⅰ部 創成と再建──日本の近代化と政治指導
第1章 「西郷隆盛」的指導者像の形成 小川原正道
第2章 伊藤博文とユナイテッド・ステーツ(United States)
――ステーツマン(Statesman)としての制度哲学 瀧井一博
第3章 参戦外交再考
――第一次世界大戦の勃発と加藤高明外相のリーダーシップ 奈良岡聰智
第4章 戦間期の世界における政治指導の課題
――浜口雄幸を中心に フレドリック・ディキンソン
第5章 海軍軍人としての鈴木貫太郎 黒沢文貴
第Ⅱ部 危機の時代──岐路に立つ指導者たち
第6章 宇垣一成待望論の実相 戸部良一
第7章 日英交渉とリーダーシップの逆説
――一九三〇年代の日本外交を事例に 武田知己
第8章 終戦をめぐる指導者群像
――鈴木貫太郎を中心に 波多野澄雄
第9章 近衛文麿の戦後と「国体護持」
――「家柄」と政治指導 庄司潤一郎
第Ⅲ部 戦後体制の展開──世界化する日本、そのとき
第10章 安全保障政策の形成をめぐるリーダーシップ
――佐藤政権による吉田路線の再選択 楠綾子
第11章 沖縄返還から見た佐藤栄作の政治指導 黄自進
第12章 管制高地に立つ編集者・吉野源三郎
――平和運動における軍事的リーダーシップ 佐藤卓己
第Ⅳ部 リーダーシップの諸相――?われわれは指導者に何を求めるのか
第13章 現代の軍事リーダーシップ
――ハイブリッド安全保障とCOINドクトリン 河野仁
第14章 チャーチルにみる「危機のリーダーシップ」
――フロネシスの視点から 野中郁次郎
第15章 リーダーの評価について 佐古丞
註
主要人名索引
【著者プロフィール】
戸部良一(とべ・りょういち)
国際日本文化研究センター教授、博士(法学)
1948年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。防衛大学校講師、助教授、教授を経て2009年より現職。専門は日本近現代史。主著に『失敗の本質』(野中郁次郎と共編著、中公文庫)、『外務省革新派』(中公新書)などがある。
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