まえがき
第1章 研究の課題と構成
Ⅰ はじめに
Ⅱ 会計倫理が取れ上げられた背景と本研究の課題
1.会計公準論と倫理
2.監査期待ギャップと倫理
3.エンロン事件後の会計倫理
4.本研究の課題
Ⅲ 本研究の構成
第2章 会計における倫理
-倫理的アプローチの検討-
Ⅰ はじめに
Ⅱ 倫理について
1.他律的な倫理と自律的な倫理
2.社会規範と倫理
Ⅲ 会計倫理について
1.社会規範としてのGAAP
2.会計倫理の3つの次元
Ⅳ 倫理的アプローチの検討
1.Scottによる倫理的アプローチ
2.Moonitzの批判
3.Spacekの公正性
4.Givensの公正性
5.Hendriksenの批判
6.Pattilloの公正性
7.倫理的なアプローチのメタ倫理学的位置づけ
Ⅴ 小括
第3章 会計倫理教育の考え方
-目的、目標、カリキュラムの検討-
Ⅰ はじめに
Ⅱ 倫理教育に対する3つの考え方
1.徳目主義、価値主義
2.段階的発達主義
Ⅲ 会計倫理教育と段階的発達主義
1.RestのDIT
2.会計教育における倫理教育の必要性
Ⅳ 会計倫理教育の目標
1.Loedの会計倫理教育の目標
2.倫理的含意を持つ会計の問題を認識すること
3.倫理的な解決能力を伸ばすこと
4.倫理的行動の変化のお膳立てをすること
Ⅴ 会計倫理教育の発展と現状
1.アメリカにおける会計倫理教育の発展と現状
2.IAESBによる会計士のための倫理教育の枠組み
Ⅵ 会計倫理教育カリキュラム
1.会計倫理教育カリキュラムの3つの考え方
2.既存の各会計科目への倫理の導入
3.独立した会計倫理に関する科目
4.既存の各会計科目への倫理の導入と
独立した会計倫理に関する科目の併用
5.会計人を対象とした会計倫理教育カリキュラムの考察
Ⅶ 小括
第4章 会計士の公共の利益
-比較思想的考察-
Ⅰ はじめに
Ⅱ 共通ケース
Ⅲ 結果の視点からの分析
1.功利主義(Utilitarianism)
2.行為功利主義の視点からの分析
3.規則功利主義の視点からの分析
Ⅳ 行為の動機の視点からの分析
1.義務論(Deontology)
2.義務論の視点からの分析
Ⅴ 行為の合意の視点からの分析
1.社会契約論(Social Contract Theory)
2.社会契約論の視点からの分析
Ⅵ 行為者の視点からの分析
1.徳倫理学(Virtue Ethics)
2.徳倫理学の視点からの分析
Ⅶ 小括
第5章 会計士の倫理規程の分析
-比較思想的考察-
Ⅰ はじめに
Ⅱ 専門職(Profession)
Ⅲ 会計士の倫理原則
Ⅳ 専門職の倫理規程にみられる共通項目
Ⅴ 会計士の利益相反とその解決
1.会計士の利益相反
2.利益相反の解決
Ⅵ 独立性の規程における5つの脅威と利益相反
1.自己利益の脅威
2.自己レビューの脅威
3.擁護の脅威
4.馴れ合いの脅威
5.不当なプレッシャーを受ける脅威
Ⅶ 5つの脅威に対するセーフガード
Ⅷ 小括
第6章
Ⅰ はじめに
Ⅱ 8段階法(Eight-Step Method)
Ⅲ 7段階法(Seven-Step Decision Making Process)
Ⅳ 8段階法と7段階法とセブンステップガイドの比較分析
Ⅴ ケース分析の実践
1.7段階法によるケース分析
2.線引き法(Line-Drawing Method)
3.線引き法によるケース分析
4.創造的中道法(Creative Middle Way Method)
5.ディシジョンツリー分析(Decision Tree Analysis)
Ⅵ 小括
第7章
Ⅰ はじめに
Ⅱ 会計倫理と内部告発の関係
Ⅲ 内部告発の類型
Ⅳ 会計人と内部告発
1.会計人とコミュニティ
2.内部告発が生じ得る状況
Ⅴ 内部告発に対するアプローチ
1.DeGeorgeの内部告発正当化基準
2.3段階アプローチ
3.Finnの経営者と従業員のための内部告発モデル
4.内部告発に対するアプローチのまとめ
Ⅵ 小括
第8章 会計倫理の実証研究
-DIT研究のサーベイ-
Ⅰ はじめに
Ⅱ 会計学専攻の学生の属性にもとづくDIT研究
1.PonemonとGlazerによる1990年の研究
2.LampeとFinnによる1992年むの研究
3.Jeffreyによる1993年の研究
4.Shaubによる1994年の研究
5.Eynon,Hill,StevensとClarkeによる1996年の研究
6.FisherとOttによる1996年の研究
7.KiteとRadtkeによる1997年の研究
Ⅲ 会計倫理教育の効果を実証するDIT研究
1.Armstrongによる1993年の研究
2.Ponemonによる1993年の研究
3.Lampeによる1996年の研究
4.DouglasとSchwartzによる1998年の研究
5.Abdolmohammadiによる2005年の研究
6.WeltonとGuffeyによる2009年の研究
Ⅳ 諸先行研究が示す主要な成果
1.会計学専攻の学生の道徳性発達の水準が低い理由について
2.性別による道徳性発達の違いについて
3.政治思想の道徳性発達に対する影響について
4.会計倫理教育導入による道徳性発達の促進効果について
Ⅴ 小括
第9章 研究の総括と今後の課題
Ⅰ 研究の総括
Ⅱ 今後の課題
参考文献
索引
【著者プロフィール】
原田保秀(はらだ・やすひで)
四天王寺大学経営学部経営学科准教授
1972年奈良県に生まれる。1995年同志社大学商学部卒業。1997年同志社大学大学院商学研究科商学専攻博士前期課程修了。1999年神戸大学大学院法学研究科法政策専攻博士前期課程修了。2010年同志社大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了。現在、四天王寺大学経営学部准教授。博士(商学)。
【新聞 書評・記事】
第41回日本公認会計士協会学術賞(2013年05月14日付)
★常備店:弊社書籍の扱いの多い書店様です。
お取寄せにも便利です。
⇒ 常備特約店一覧







