何でもない日に、あげる。 千倉書房のプレゼントブック

手紙のような贈り物。

親しくしている人。

お世話になっている人。

伝えたい気持ちがある。

ありがとう。ごめんね。がんばって。

でもあまりにも近くて、照れくさい。

何でもない日に、ちゃんと。

いまの気持ちを、素直に。

「言いたいことは、この中にあるよ」

さりげなく渡そう。

手紙のように“伝える”贈り物、プレゼントブック。

LINE UP
最新刊!

time表紙セルジュ

TIME US版 12月5日号の表紙です!

http://www.time.com/time/covers/0,16641,20111205,00.html



リバーシブルのエコバッグ

リバーシブルのエコバッグ

「まってる。」が発売されてすぐに、LAZY SUSANさんがお店に本を沢山おいてくれました。仙台から福岡まで、全ての店舗で「まってる。」を積み上げてくださり、だから、もう5年前からの関係です。今年、LAZY SUSANが創立30周年ということもあって、セルジュ・ブロックとのコラボを提案してくれました!セルジュは去年の来日の時もLAZY SUSANの本社を訪ねていて、そのころからいろいろなデッサンを考えていましたが、それがエコバッグ、カップ、ハンカチ、グラスなど素敵なカタチになりました!クリスマスプレゼントに最適です。ぜひお店に行ける方はのぞいてみてください。

このコラボを記念して「いのちのかぞえかた」アプリをクリスマスイブまで350円セールにします(通常600円のところ)。アプリもギフトでAPP STOREから送れますよ!↓

http://itunes.apple.com/jp/app/id448080868?mt=8




2011年3月22日

続 HOPE!

kizuna311サイトに「まってる。」の朗読が!

セルジュ・ブロック、デヴィッド・カリ始め、フランスの出版社の協力に感謝です!

http://www.youtube.com/watch?v=tVF19ajCJnY



当日、東京日仏学院にお越し頂いた方には、

とっておきのサプライズがありました。

聴くだけで冬の訪れを歓迎したくなるメロディ。

冬になるといつの間にか口ずさんでいるメロディ。

さぁ、何が起きたのでしょうか?

レポート最終回、楽しんでください。

***

「僕も質問していいですか?」

盛り上がった壇上で手を挙げる薫堂さん。

(いったいどんなことを聞くのかな)

会場のお客さんのココロの声が聞こえてくるような一瞬の間。

「セルジュが東京に来て、うらやましいと思ったことは何ですか?」

これは聞いてみたいですね。

「まず東京に来て感じたのは、巨大だなぁってこと。

パリも巨大な街なのだけれど、東京とは違うんだよ。

フランスでは、巨大な街には大きなお店しかないんだ。

反面、東京は巨大な街であるにも関わらず、

特に銀座あたりは小さな名店がひしめき合っている印象があるね。

これにはとてもワクワクするよ」

「なるほど。確かに一つひとつ個性や主張が窺える

小さなお店がぎゅっと集まっているかもしれないですね」

ナットク! といった表情でうなづく薫堂さんと千倉さん。

「それとね、一本道を越えると、全く違う表情を持った街が現れる。

僕にとってはそれがとってもうらやましいな」

日本に来たのは初めてだというセルジュの、

東京を見る視点は会場にいたすべての”東京に親しんでいる”

日本人に新しい気づきを与えてくれました。

余談になりますが、セルジュが東京に来てからもっとも

興奮した場所はどこだか想像できますか?

正解は・・・。

ITO-YAさん

子どものように目を輝かせて、

日本の筆を買ったりしながらかなり長い時間を過ごしたようです(笑)

・・・と、おおいに盛り上がったトークイベント。

ここでまさかのサプライズが起こりました。

クリスマスシーズンになると、必ず耳にするあの大ヒット曲

「サイレント・イヴ」で有名な辛島美登里さんが登壇!!

素敵なワンピース姿で登場した辛島さん。とてもおしとやかな女性でした。

素敵なワンピース姿で登場した辛島さん。とてもおしとやかな女性でした。

なんと、普通に客席でスタンバイしていたのですからびっくりです。

薫堂さんとは古い付き合いだと言う辛島さんが、

『いのちのかぞえかた』を応援するために協力してくれのです。

うれしすぎて涙が出そうです。

歌ってくださったのはもちろんサイレント・イヴ

辛島さんが鍵盤に触れたその瞬間から、

会場はしん、と静まり返ります。

あっという間に会場がひとつになります。

耳を傾け、その切なくも懐かしいメロディに聴き入るお客さん。

「サイレント・イヴをいい曲だなって言う男性は、

私の経験上、悪い男が多いんですよ(笑)」

と、歌い終わった後、会場を沸かせてくれた辛島さん。

薫堂さんの絵本をずっと応援してくださってきた辛島さんは、

来る12月2日(日)にWinter Picture Book 2010

@BUNKAMURA オーチャードホール(東京都渋谷)でも、

『まってる。』を題材に歌と語りと絵で表現してくれるそうです!

「桜って実は咲いていない時期の方がずっと長い。

目立たない、夏・秋・冬をこえてやっと花開くように、

人生にも必ず春はやってくるんですね」

と語る辛島さん。そして、

「人生は待っていることの連続。

今悲しくても、その先には必ずいいゴールが待ってる。

そう受けとめると、生きることが楽しくなると思うんです」

と返す薫堂さん。

残念ながら、現時点ではチケットが完売しているようですが、

(11月16日現在、まだ販売しております。申し訳ございません)

ご興味のある方はぜひこちらも応援してくださいね。

***

3回にわたってお届けしたトークイベントの様子。

みなさん、いかがでしたでしょうか。

当日は120名のお客様にサインをすべく

足早にトークイベントは切り上げられ、サイン会に突入しました。

その様子は、また別の機会にお話ししますね。



同時通訳の女性にゆっくり話すように言われた千倉さんが、

「そ れ で は、セ ル ジュ に 聞 き た い こ と・・・」と、

いつもの3倍くらいゆっくり話す様子を見ていた薫堂さんがひとこと。

「そ、それ・・・、ちょっとやりすぎじゃないですか(笑)」

緊張がほぐれていなかった会場も、一気にリラックスムードになりました。

(ライス注:千倉さんは、結構、早口ですw)

それではレポート2、いってみましょう。

***

『いのちのかぞえかた』のテーマ「数える」についてどう考えているのか?

という質問に答える薫堂さん。

「数年前なんですが、『一食入魂』という原稿を書くときに

自分の人生に残された食事の回数を数えてみたことがあるんですよ。

そしたら、当時で約4万食だったかな。

あぁ・・・。この世はすべて有限なんだと気づきました。

これからは、ひとつひとつ大切にしなきゃもったいないぞ!って、

普段の生活が少し変わったんですよね、僕の場合。

だからこの絵本を読んだ人には、何でもいいから数えてみてほしいです」

続いてセルジュは・・・

「僕の場合、子どものときに『人間が使うことができる言葉(の数)

には限りがあるんだよ』と言われてゾッとしたのを覚えています。

自分もいつか言葉を使い切ってしまったら、

何もしゃべれなくなるんだって・・・。ちなみにフランスでは、

『好きな者は数えない方がいい』という言い伝えもあるくらいで」

会場の皆さん、どちらの話にも深く頷きながら聞いていました。

続いて質問タイム。

まずは会場の方からこんな質問がありました。

「イラストを描くとき、出来上がりを最初に見せる人は決まっていますか」

セルジュは即答。

「もちろんミレーユだよ。彼女自信、アーティストだからね。

いちばんはじめに見せて、意見をもらうようにしているよ」

(ライス注:ミレーユさんは、セルジュのステキな奥様です)

同時通訳の音声に集中しながら、丁寧に話をするセルジュ。

同時通訳の音声に集中しながら、丁寧に話をするセルジュ。

「そうそう、今年の3月に千倉さんとセルジュの家を訪ねたんですよ。

2人で住所を見ながら探していたんですけど、そこには、

ボロボロの建物しかない(笑)。あ、ボロボロって言ったら失礼ですね(笑)。

なんか雰囲気のある建物だったんですけど、中に入ってみて驚きました。

作品と同じ。もう、センスの良さが滲み出ているんです。

カップとソーサーひとつとってもセンスがいい。

この人とだったら、きっといい作品が出来ると確信しました」

「ありがとう。僕ら夫婦にとって、家は仕事場でもある。

1日中ずっと過ごすわけだから、かなりこだわっているね。

外観がボロボロなのは(笑)、昔、工場だったからだよ。

でもあの地域は色々な国の人が集まって住んでいて、本当にいい所なんだ。

良い場所に住むことは、僕らにとって喜び。

だから、薫堂が来た時も、最高に気持ちのよい時間を過ごしてほしいなって

思って精一杯おもてなしをしたんだよ」

***

トークも盛り上がってきましたが、今回はこの辺で。

数を知ることによってその後の生き方がどのように変わるのかは、

ほんと、人それぞれなのですね。共に絵本をつくった2人でも違うのですから。

みなさんの数えたものも、ぜひ、教えてください。



薫堂さんとセルジュが出会うきっかけとなった、

『まってる。』に関する話から始まったトークイベント。

複数回に分けて、皆様にレポートしたいとおもいます。

***

トークイベントが始まる前から、二人は色々な話をしていました。

トークイベントが始まる前、楽屋で話をするふたり。

「『まってる。』は、海を越えて色々な人に読まれた絵本。

これには僕自身、とても驚いたよ」とセルジュ。

普段はあまり多く話さない彼がモニターにイラストを映し出し、

当時のことを思いだすように語り始めました。

特に意識していたことは何かと訪ねる千倉さんに、

「大人でも子どもでもどちらでもなく、

とにかく他の絵本とは違うものにしよう。それだけ考えていました。

また、ポエムのような文章だったので、シンプルに、シンプルに、

と気をつけてイラストを描きましたね。

でも何よりも大きかったのは、薫堂の文字をそのまま使ったこの絵本と出会い、

日本における書(文字)の重要性も知ることができたことかな」と答えました。

続いて「私としては『まってる。』が男の子の絵本だったので、

次は女の子の絵本が作りたいなぁ、と思っていたんです」と続けた千倉さん。

「僕個人的には、”一生で吹き消すローソクの数”とか、

”一生でブラジャーにかける金額”が気に入っていますね(笑)。

ともかく、こうした物語を作るにあたっては、

シリアスになり過ぎず、真面目になり過ぎず、さじかげんが難しいんです」

と言う薫堂さんの顔を見て頷くふたり。セルジュも続きます。

「そう。さじかげんは最後まで迷ったね。それと、薫堂から出てくるアイデアを

いったいどうやって一冊の絵本にまとめるかも難しかったよ。

軽くて、真面目で、日本人の気質に合う絵本ていったい?

何度も何度も描いて、やっと出来上がったんだ。

いや、出来上がったというより、生まれたという感じかな」

***

3人の出会い、2冊の絵本の誕生を、

「ふとした縁。人生って面白い」と表現したセルジュ。

千倉さんがパリの書店で偶然手にした一冊の絵本『まってる。』から

始まった『いのちのかぞえかた』が生まれるまでのストーリーは、

セレンディピティを感じさせずにはいられない気がしました。

—つづく—