近代史に関する書籍



近代史

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京都の近代と天皇

御所をめぐる伝統と革新の都市空間1868〜1952

伊藤之雄 著

 都市の改造と近代化、国民と君主制の関係、文化としての伝統と革新。京都は日本の近代を映す鏡である。

京都の近代と天皇
発行年月
2010年9月23日
著者
伊藤之雄   
定価
2,808円(税込)
ISBNコード
ISBN-13: 978-4-8051-0951-9
Cコード
Cコード: C1020
書籍サイズ
四六判 352頁

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目次・内容紹介


【目次】
はしがき
京都御所・御苑と近代京都―はじめに
  東京遷都後の御所・御苑
  二つの「都市空間」論
  伝統と革新のシンボル
  明治天皇らの役割
第一章 御所整備と御苑の創出による伝統と革新
     ―明治維新から日清戦争前
 一節 京都再生を目指す明治天皇の提言
  京都の衰退と御所の荒廃
  御所と九門の内で博覧会を開く
  御所内に博覧会場が作られる
  御所保存と御苑の創出
  明治天皇、大札を京都御所で行う提言をする
  伝統と革新の京都振興
  三度の行幸の理由
 二節 政府が明治天皇の提言を具体化する
  岩倉具視の「京都保存に関する建議」
  御所保存方針が定着する
  御所・御苑の整備が進む
  上流者への御所拝観者取扱内規
  天皇の権威と御所空間
 三節 琵琶湖疏水事業で京都振興とイメージ再生
  北垣国道知事・藩閥主流と京都
  京都の有力者にとっての疏水事業
  事業の完成で自信を持つ
 四節 御所・御苑空間への経路と奉迎送
  維新後の行幸道
  鉄道の完成と新しい行幸道
  天皇への関心と奉迎送
  奉迎送秩序が形成される
  敬愛から秩序を乱す拝観者
第二章 平安遷都千百年記念事業と観光名所としての御所
     ―日清・日露戦争から都市改造事業の時代へ
 一節 内国勧業博覧会・平安神宮創建と市街の変貌
 二節 御所・御苑空間と国威発揚行事
  建礼門前が式場となる
  御所と平安神宮、二つのセンター
 三節 御所拝観の内規と秩序
  上流者への御所拝観内規の微修正
  日露戦争後の京都観光ブーム
  外国人観光団の御所拝観
  御所拝観拡大を求める声が出る
 四節 御所空間への道の「完成」と奉迎送秩序の一時的な進展
  行幸道としての烏丸通
  日露戦争後の都市改造事業と新しい行幸道
  秩序立った奉迎送
  新しい行幸道での奉迎送
 五節 即位の大礼の興奮・大正デモクラシーの本格化
  大正大礼にむけて御苑を改造する
  「神々しさ」の演出
  奉拝希望者を広く受け入れる
  穏やかで柔軟な奉拝規則
  奉祝踊で「踊り狂ふ」
  天皇の奉迎送秩序がゆるやかになる
  歴史都市・京都への理想
 六節 娯楽性の強い奉祝行事
  大礼の先駆け、青島陥落奉祝
  講和記念「京都市民デー」、皇太子成年式
 七節 宮内省批判と海外からの御所拝観
  御苑の公園化と「御所開放」を求める声
  外国と内地以外の観光団の御所拝観
 補節 出入り自由な京都御苑
     ―男女「密会」の場
第三章 御所・御苑と市民の新しい関係
     ―大正デモクラシーと都市計画事業の展開
 一節 観光名所としての御所・御苑
 二節 奉祝空間をめぐる網引き
  奉祝行事の規制と市民の「気勢」
  大正天皇の最後の京都
  皇太子をめぐるのびやかな奉祝空間
  イギリス皇太子をのびやかに奉祝する
  原首相と牧野宮相の改革
  虎の門事件の衝撃
  「程度を過ぎた狂態・痴態」への規制強化
  秩序立てられた奉祝行事
  規制不可能なほどの盛り上がり
  強い規制に市民の不満がつのる
  再び規制がゆるむ
  奉祝空間制約の理由
  普選運動と御苑
  日本文化への誇りの源
 三節 地域有力者の御所拝観
  市連合青年団幹部
  国勢調査員
 四節 都市計画事業と奉祝ルート
  都市計画事業
  都市計画の合理性・景観保存か住民負担軽減か
  河原町通を拡築する
第四章 窮屈になってゆく奉祝行事
     ―昭和天皇即位の大礼から太平洋戦争
 一節 大礼の秩序と「清浄さ」の強制
  奉祝催物への規制方針
  奉拝空間の平等化と規制
  昭和天皇の東京出発と京都到着
  あまりにも秩序立てられた大礼
  京都の少し窮屈な奉祝行事
  天皇が留守の間に発散
  天皇還幸後の「奉祝踊日」
  御所と大嘗宮一般拝観の大人気
 二節 観光地としての御所・御苑と御所拝観の拡大
  御苑が桜の名所となる
  地域中堅層にまで拡大した拝観資格
 三節 平等化を求める教化団体の活動
 四節 満州事変後の奉祝行事とその不振
  教化色の強まり
  五年ぶりの京都行幸
  皇太子誕生奉祝式は珍しく盛況
  都市計画事業の進展
 五節 天皇機関説事件と御所拝観の平等化・国民教化
  宮中側近への打撃
  拝観資格の中堅層への拡大方針
  拡大方針の行き詰まり
  拝観資格の大幅拡大
 六節 日中戦争を支える大衆動員
  提灯行列への多数の参加
  最後の提灯行列
  御苑が「聖域」となる
 七節 「皇紀二千六百年」の奉祝
  七年ぶりの京都行幸
  京都の「紀元二千六百年」奉祝式典
 八節 太平洋戦争下の二つの空間の分離
  昼間の秩序ある奉祝行事
  御所・御苑と平安神宮の二つの空間
第五章 御所・御苑空間と戦後京都
     ―象徴天皇制と都市の再生
 一節 御所・御苑の「聖域」性を薄める動き
  飛行場・メーデー・開墾・進駐軍住宅
  府への払い下げ打診
  総合運動場にする構想
  文化遺産として国民公園に
  御所一般公開
 二節 象徴天皇制下の御所・御苑と京都
  昭和天皇が京都に泊まる
  戦後初の京都行幸
  京都御苑整備計画
  国民公園としての御苑ヘ
  「われらの公園」への未練
  御苑の「あいびき」復活・観光地化
  気軽に京都に立ち寄る
  建礼門前広場の使用禁止
 京都御所・御苑と将来の京都
 ―おわりに
  明治天皇・伊藤博文・岩倉具視らによる京都振興策
  大正天皇下の新しい奉迎送空間
  昭和天皇下の奉祝空間の平等化・秩序化
  総合運動場か国民公園か
  一九二〇年代前半までと満州事変以降のギャップ
  現在までの見通し
あとがき
主要参考文献
主要人名索引


【著者プロフィール】
伊藤之雄(いとう・ゆきお)
京都大学大学院法学研究科教授・博士(文学)
専門は近現代日本政治外交史。1952年福井県大野市生まれ。1976年京都大学文学部卒。1981年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。名古屋大学文学部助教授等を経て、1994年より現職。1999年からは京都市政史編纂員会代表を兼任。近著に『政党政治と天皇』『伊藤博文』(ともに講談社)、『昭和天皇と立憲君主制の崩壊』(名古屋大学出版会)、『明治天皇』(ミネルヴァ書房)、『元老西園寺公望』『山県有朋』(ともに文春新書)、『近代京都の改造』(編著、ミネルヴァ書房)などがある。


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